13.「舗装工事業」/「舗装工事」について
※【掲載写真・説明等に関する留意事項】 当サイトに掲載している各建設工事の写真・説明等は、各許可業種の一般的な工事内容をご理解いただくための参考資料として掲載しております。これらの写真・説明等は、当該工事に係る該当業種であることを断定しておらず、該当工事であることを必ずしも保証するものではありません。また、申請に当たっての実際の許可業種や建設工事の判断を個別具体的に示すものではありません。個々の工事における具体的な業種区分や必要な許可につきましては、工事の内容や規模等により異なりますので、各建設工事や各許可業種の判断をされるに当たっては、各法令や通達等を十分熟読し理解され、申請する際は、各許可行政庁に必ず事前にお問い合わせをし、事前相談し、詳細をご確認下さい。

▲舗装工事
アスファルト舗装工事

▲舗装工事
アスファルト舗装工事

▲舗装工事
アスファルト舗装工事

▲舗装工事
アスファルト舗装工事 ロードローラー

▲舗装工事
アスファルト舗装工事 タイヤローラー

▲舗装工事
アスファルト舗装工事
「業種」(法律別表) 「建設工事の種類」(法律別表)
13舗装工事業 舗装工事
◆舗装工事業とは何ですか?
舗装工事業とは、建設業法の専門工事業の一つで、舗装工事とは、道路や駐車場、広場などの地面を、アスファルトやコンクリートなどで舗装する専門工事で、建設工事の種類の一つです。
(主な工事内容)
アスファルト舗装
- 道路のアスファルト舗装
- 駐車場、歩道の舗装
- アスファルト混合物の敷均し・転圧
- 表層、基層の施工
コンクリート舗装
- コンクリート版による路面舗装
- 工場や港湾などの重荷重に耐える舗装
- 空港の滑走路舗装
路盤工事
- 舗装の下地となる路盤の構築
- 砕石の敷設・転圧
- 上層路盤、下層路盤の施工
その他の舗装
- ブロック舗装(インターロッキング)
- 透水性舗装
- カラー舗装
(舗装の構造)
舗装は通常、下から順に以下の層で構成されます。
- 路床:既存の地盤を締め固めたもの
- 路盤:砕石などで構築する支持層
- 下層路盤
- 上層路盤
- 基層:アスファルト混合物の下層
- 表層:最上部の走行面(アスファルトやコンクリート)
(工事の特徴)
施工機械の使用
- アスファルトフィニッシャー(敷均し機)
- ロードローラー(転圧機械)
- モーターグレーダー(整地機械)
- アスファルトプラント(合材製造)
品質管理
- 温度管理(アスファルトの温度)
- 転圧回数・転圧方法
- 平坦性の確認
- 厚さの管理
交通への影響
- 道路工事では交通規制が必要
- 工期の制約(夜間工事など)
- 早期交通開放型の工法
(他の工事との関係)
土木工事との関連
- 路床・路盤工事は土工事と一体
- 排水設備との調整
外構工事との関連
- 住宅や施設の駐車場舗装
- 敷地内の通路舗装
(必要な資格)
- 舗装施工管理技術者:1級・2級
- アスファルト舗装技能士
- コンクリート舗装技能士
- 建設機械施工技士(ローラー、アスファルトフィニッシャーなど)
建設業法では専門工事業の一つとして、一定規模以上の工事には専門の建設業許可が必要です。
舗装工事は、道路インフラの整備や維持管理に欠かせない重要な工事であり、快適で安全な交通環境を支えています。
◆舗装工事の具体例について、より詳しく説明します。
(アスファルト舗装工事)
道路舗装工事
- 新設道路の舗装
- 国道、県道、市町村道の新規建設
- 路床の締固め→下層路盤→上層路盤→基層→表層の順で施工
- 表層厚5cm、基層厚5〜7cm程度が一般的
- 幅員に応じた複数レーンの施工
- 道路補修工事(オーバーレイ)
- 既存舗装の上に新たなアスファルト層を重ねる
- ひび割れ、わだち掘れの補修
- 厚さ3〜5cm程度の薄層舗装
- 交通開放までの時間短縮が重要
- 打換え工事
- 劣化した既存舗装を撤去
- 路盤から再構築
- 大規模な道路更新工事
- 切削オーバーレイ
- 既存アスファルトを切削機で削り取る
- 路面の高さを変えずに新規舗装
- マンホール蓋との高さ調整
高速道路の舗装
- 高耐久アスファルトの使用
- 排水性舗装(雨天時の視認性向上)
- 厚い舗装構成(基層10cm、表層5cm以上)
- トンネル内の特殊舗装
歩道舗装
- 透水性アスファルト舗装
- カラーアスファルト(景観配慮)
- バリアフリー対応の平坦性確保
- 厚さ3〜4cm程度
駐車場舗装
- 商業施設駐車場
- 大型車両に対応した厚い舗装
- 白線・区画線の設置
- 車止めブロックの設置
- 月極駐車場・コインパーキング
- 簡易舗装(厚さ3〜5cm)
- 既存砕石面への舗装
- 立体駐車場
- 床面の防水層との一体施工
- 滑り止め機能の付加
工場・倉庫の舗装
- 重量車両(フォークリフト、トラック)対応
- 厚さ8〜15cmの重荷重用舗装
- 耐油性アスファルトの使用
- 屋内床面のアスファルト舗装
宅地内舗装
- 住宅の駐車スペース
- アプローチ(玄関までの通路)
- 厚さ3〜5cm程度
- 勾配の確保(排水対策)
運動施設の舗装
- テニスコート(アスファルト基盤)
- ランニングトラック下地
- 遊歩道、サイクリングロード
(コンクリート舗装工事)
空港舗装
- 滑走路
- コンクリート版厚30〜40cm
- ジェット機の荷重に耐える設計
- 目地の設置(温度変化対応)
- 表面のグルービング(排水溝)加工
- エプロン(駐機場)
- 重量機材の移動に対応
- 燃料・オイル耐性
港湾舗装
- コンテナヤードのコンクリート舗装
- 版厚25〜35cm
- 大型トレーラー、クレーンの走行に対応
- 連続鉄筋コンクリート舗装(CRCP)
高速道路のコンクリート舗装
- 耐久性重視の区間
- 版厚25〜30cm
- 目地部の処理(ダウエルバー、タイバー)
- 長寿命舗装として採用増加
工場内舗装
- 重量物保管エリア
- 化学薬品を扱う施設(耐薬品性)
- フォークリフト走行路
バスターミナル・トラックターミナル
- 大型車両の停車・発車に対応
- コンクリート版厚20〜25cm
- 耐久性と平坦性の確保
(特殊舗装工事)
透水性舗装
- 透水性アスファルト舗装
- 雨水を地中に浸透させる
- 都市型洪水対策
- 公園の園路、遊歩道
- ヒートアイランド抑制効果
- 透水性コンクリート舗装
- ポーラスコンクリート使用
- 駐車場、歩道に適用
排水性舗装
- 高速道路での採用が多い
- 空隙率20%程度の多孔質アスファルト
- 雨天時の水はね防止
- 走行騒音の低減
- 路面の水膜を素早く排除
カラー舗装
- 景観舗装
- 観光地の歩道や広場
- カラーアスファルト混合物の使用
- 赤、青、緑、茶色など多彩な色
- 視認性向上舗装
- 自転車道の明示(青色など)
- バス専用レーンの識別(赤色)
- 交差点の注意喚起(赤色)
- スクールゾーン(緑色)
すべり止め舗装
- 急勾配区間
- カーブ区間
- 交差点の手前
- 粗面仕上げ、樹脂系すべり止め材の散布
遮熱性舗装
- 特殊顔料による太陽光反射
- 路面温度の上昇抑制
- ヒートアイランド対策
- 歩行者空間に適用
保水性舗装
- 舗装体内に水を保持
- 蒸発による気化熱で路面温度低下
- 歩道や広場に適用
弾性舗装
- ゴムチップ入りアスファルト
- 歩行者の足への負担軽減
- 公園、福祉施設の園路
樹脂系舗装
- エポキシ樹脂、ウレタン樹脂使用
- 工場床面、倉庫床面
- 耐薬品性、防塵性に優れる
- カラフルな仕上げが可能
(ブロック舗装工事)
インターロッキングブロック舗装
- 歩道・広場
- コンクリート製ブロック(厚6〜8cm)
- 多様な色・形状で景観性向上
- 透水性ブロックの使用
- 砂を充填して固定
- 駐車場
- 厚さ8〜10cmの車両用ブロック
- 荷重分散効果
- 住宅アプローチ
- デザイン性の高いブロック
- DIY施工も可能
平板ブロック舗装
- 大判のコンクリート平板
- 公園の園路
- 歩道の段差解消
天然石ブロック舗装
- 御影石、花崗岩などの石材
- 高級感のある仕上げ
- 駅前広場、商業施設
◇施工手順(アスファルト舗装の例)
1. 準備工事
- 既存舗装の撤去(打換えの場合)
- 路床の整正・転圧
- 測量・丁張設置
2. 路盤工事
- 下層路盤
- 砕石(RC-40など)の敷設
- 厚さ15〜20cm
- モーターグレーダーで整形
- ロードローラーで転圧(8〜12回)
- 平坦性・締固め度の確認
- 上層路盤
- 粒度調整砕石(M-30など)
- 厚さ10〜15cm
- 同様に整形・転圧
- より高い平坦性が要求される
3. プライムコート
- 路盤とアスファルト層の接着
- アスファルト乳剤の散布
- 散布量0.8〜1.2L/m²
4. 基層工事
- アスファルト混合物の運搬
- ダンプトラックで現場搬入
- 温度110〜150℃を保持
- 保温シート使用
- 敷均し
- アスファルトフィニッシャーで施工
- 厚さ5〜7cm
- 所定の幅員で連続施工
- 転圧
- 初転圧:タンデムローラー(2〜3回)
- 二次転圧:振動ローラー(4〜6回)
- 仕上げ転圧:タイヤローラー(2〜3回)
- 温度管理が重要(110℃以上で開始)
5. タックコート
- 基層と表層の接着
- アスファルト乳剤散布
- 散布量0.3〜0.5L/m²
6. 表層工事
- アスファルト混合物の敷均し
- 厚さ4〜5cm
- 基層と同様の転圧
- 温度・平坦性の管理
- 継目の処理
7. 区画線工事
- 白線・黄線の設置
- 路面標示(横断歩道、停止線など)
- 加熱式・常温式の区画線材料
8. 清掃・交通開放
- 路面清掃
- 温度低下確認(50℃以下)
- 交通規制解除
◇使用材料
アスファルト混合物の種類
- 密粒度アスファルト:表層用の標準的な混合物
- 粗粒度アスファルト:基層用
- 開粒度アスファルト:排水性舗装用
- 改質アスファルト:耐流動性、耐久性向上
- 再生アスファルト:廃材を再利用
路盤材料
- 砕石(クラッシャーラン)
- 粒度調整砕石
- セメント安定処理材料
- 石灰安定処理材料
◇使用機械
舗装機械
- アスファルトフィニッシャー:敷均し専用機
- ロードローラー
- タンデムローラー(鉄輪式)
- 振動ローラー
- タイヤローラー(ゴムタイヤ式)
- モーターグレーダー:路盤整形
- アスファルトカッター:既設舗装の切断
運搬機械
- ダンプトラック
- アスファルトディストリビュータ(乳剤散布車)
測定機器
- プロフィルメーター(平坦性測定)
- 温度計(赤外線温度計)
- 密度測定器(RI計器)
◇品質管理項目
材料品質
- アスファルト混合物の温度
- 配合(アスファルト量、骨材粒度)
- マーシャル安定度
施工品質
- 舗装厚さ(コアサンプリング)
- 締固め度(密度)
- 平坦性(3mプロフィルメーター)
- すべり抵抗値
気象条件
- 気温5℃以上での施工が原則
- 降雨時は施工中止
- 風が強い日は温度管理に注意
◇維持管理工事
ひび割れ補修
- クラックシール工法
- ひび割れ部にゴムアスファルトを注入
- 早期対応で延命化
わだち掘れ対策
- 切削オーバーレイ
- 高耐久性舗装への更新
パッチング
- 局所的な穴ぼこ補修
- 常温合材または加熱合材での応急補修
シール材打替え
- コンクリート舗装の目地部
- 老朽化したシール材の撤去・再充填
舗装工事は、道路や施設の機能性、安全性、快適性を確保する重要な工事です。使用目的や交通量、気候条件などに応じて、最適な舗装種類と工法が選択されます。また、適切な維持管理により、舗装の寿命を延ばし、ライフサイクルコストを抑えることができます。
<業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)>
第1欄 建設工事の種類 (建設業法別表) 昭和46年制定 建設工事の内容
舗装工事
第2欄 業種 (建設業法別表)
舗装工事業
第3欄 建設工事の内容(昭和47年3月8日建設省告示第350号)最終改正平成29年11月10日国土交通省告示第1022号
道路等の地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事
第4欄 建設工事の例示(平成13年4月3日国総建第97号)最終改正令和4年12月28日国不建第463号
アスファルト舗装工事、コンクリート舗装工事、ブロック舗装工事、路盤築造工事
第5欄 建設工事の区分の考え方(平成13年4月3日国総建第97号)最終改正令和4年12月28日国不建第463号
● 舗装工事と併せて施工されることが多いガードレール設置工事については、工事の種類としては 『舗装工事』ではなく『とび・土工・コンクリート工事』に該当する。
●人工芝張付け工事については、地盤面をコンクリート等で舗装した上にはり付けるものは『舗装工事』に該当する。

▲舗装工事
アスファルト舗装工事 山間部

▲舗装工事
アスファルト舗装補修工事 高速道路

▲舗装工事
アスファルト舗装工事 一般道

▲舗装工事
アスファルト舗装補修工事 高速道路
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