17.「塗装工事業」/「塗装工事」について
※【掲載写真・説明等に関する留意事項】 当サイトに掲載している各建設工事の写真・説明等は、各許可業種の一般的な工事内容をご理解いただくための参考資料として掲載しております。これらの写真・説明等は、当該工事に係る該当業種であることを断定しておらず、該当工事であることを必ずしも保証するものではありません。また、申請に当たっての実際の許可業種や建設工事の判断を個別具体的に示すものではありません。個々の工事における具体的な業種区分や必要な許可につきましては、工事の内容や規模等により異なりますので、各建設工事や各許可業種の判断をされるに当たっては、各法令や通達等を十分熟読し理解され、申請する際は、各許可行政庁に必ず事前にお問い合わせをし、事前相談し、詳細をご確認下さい。

▲塗装工事 現場

▲塗装工事 樋塗装工事

▲塗装工事 路面標示工事

▲塗装工事 錆止塗装工事

▲塗装工事 中塗工事
「業種」(法律別表) 「建設工事の種類」(法律別表)
17塗装工事業 塗装工事
◆塗装工事(業)とは何ですか?
塗装工事業とは、建設業法における専門工事業の一つで、塗装工事とは、建築物や構造物の表面に塗料を塗る専門的な工事のことで建設工事の種類の一つです。
(主な目的)
- 保護機能:建材を雨水、紫外線、腐食、劣化から守る
- 美観向上:色彩や質感を整えて見た目を美しくする
- 機能付加:防水性、防錆性、防カビ性などの機能を付与する
- 資産価値の維持:建物の寿命を延ばし、価値を保つ
(主な工事内容)
建築塗装
- 外壁塗装(住宅、ビル、マンション)
- 内壁・天井塗装
- 屋根塗装
- 鉄部塗装(手すり、階段、門扉など)
- 木部塗装(窓枠、軒天、デッキなど)
工業塗装
- 鉄骨構造物の塗装
- プラント設備の塗装
- 工場内機械・設備の塗装
特殊塗装
- 防水塗装
- 防錆塗装
- 防火塗料の施工
- 床面の塗装(エポキシ樹脂など)
(使用される主な塗料)
外壁用塗料
- アクリル塗料(耐用年数:約5-7年)
- ウレタン塗料(耐用年数:約8-10年)
- シリコン塗料(耐用年数:約10-15年)
- フッ素塗料(耐用年数:約15-20年)
- 無機塗料(耐用年数:約20-25年)
その他の塗料
- 油性塗料・水性塗料
- 防錆塗料(錆止め)
- 防水塗料
- 断熱塗料・遮熱塗料
(塗装工事の基本工程)
- 下地処理:汚れ除去、ひび割れ補修、研磨など
- 養生:塗装しない部分を保護
- 下塗り:密着性を高める下地塗料の塗布
- 中塗り:塗膜の厚みを確保
- 上塗り:仕上げ塗装で美観と保護機能を付与
- 養生撤去・清掃:仕上がり確認
(建設業法上の位置づけ)
建設業法において「塗装工事業」は専門工事業の一つとして定められており、一定規模以上の工事を請け負う場合は建設業許可が必要です。
(塗装工事が必要なタイミング)
- 外壁にひび割れ、チョーキング(粉状の劣化)が見られる
- 塗膜の剥がれや膨れが発生している
- 色あせが目立つ
- 前回の塗装から10〜15年程度経過している
- 雨漏りやカビが発生している
塗装工事は建物の美観だけでなく、構造体を保護し長持ちさせるために不可欠なメンテナンス工事です。適切な時期に適切な塗料と工法で施工することが重要です。
◆塗装工事の具体例について、より詳しく説明いたします。
1. 住宅の塗装工事
外壁塗装
一般的な戸建て住宅の外壁塗装
- モルタル外壁の塗り替え(ひび割れ補修→下塗り→中塗り→上塗り)
- サイディング外壁の塗装(目地のシーリング打ち替え含む)
- ALC外壁の塗装
- 木造住宅の板張り外壁の塗装
マンション・アパートの外壁塗装
- 大規模修繕工事における全面塗装
- 足場設置後の高所作業
- 共用部分(廊下、階段、エントランス)の塗装
特殊な外壁仕上げ
- 吹き付けタイル仕上げ(リシン、スタッコなど)
- ローラー塗装による平滑仕上げ
- 多彩模様塗装(石材調の仕上げ)
- クリア塗装(既存の模様を活かす透明塗装)
屋根塗装
スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)
- 高圧洗浄による汚れ・苔の除去
- タスペーサー設置(縁切り材)による通気確保
- 下塗り(専用プライマー)
- 上塗り2回(遮熱・防水機能付き塗料)
金属屋根(トタン・ガルバリウム)
- ケレン作業(錆や旧塗膜の除去)
- 錆止め塗装
- 上塗り塗装
セメント瓦
- 高圧洗浄
- 下地調整
- 瓦用塗料での塗装
雨樋の塗装
- 外壁・屋根と合わせて塗装
- 破損部分の交換・補修
付帯部の塗装
鉄部塗装
- 手すり、階段の錆止め塗装
- 門扉、フェンスの塗装
- 物置、倉庫の塗装
- 雨戸、シャッターボックスの塗装
- 換気フードの塗装
木部塗装
- 破風板(屋根の端部)の塗装
- 軒天(軒下の天井)の塗装
- ウッドデッキの保護塗装
- 窓枠、玄関ドア枠の塗装
- 木製フェンスの塗装
内装塗装
室内壁・天井
- リビング、寝室の壁塗り替え
- キッチン、洗面所の防水塗装
- 和室の砂壁・じゅらく壁の塗り替え
- 天井のヤニ汚れ除去と塗装
床塗装
- 玄関土間のコンクリート塗装
- ガレージ床の防塵塗装
- 倉庫・物置の床塗装
2. 商業施設の塗装工事
店舗塗装
外観
- 店舗ファサード(正面)の塗装
- 看板周辺の塗装
- シャッターの塗装・デザイン塗装
- 駐車場のライン引き・区画表示
内装
- 壁面の色彩計画に基づいた塗装
- 天井の塗装(配管・ダクトの塗装含む)
- 什器・カウンターの塗装
- 床面の塗装(エポキシ樹脂、ウレタン樹脂)
飲食店特有の塗装
- 厨房の防火塗料塗装
- 油汚れに強い塗料での壁面塗装
- 抗菌・防カビ塗料の使用
オフィスビル
外壁
- 高層ビルの外壁塗装(ゴンドラ・ロープアクセス工法)
- 鉄骨造ビルの外壁塗装
- エントランス周りの美装塗装
共用部
- エレベーターホールの塗装
- 階段室、廊下の塗装
- 駐車場の壁面・床面塗装
- 機械式駐車場の鉄部塗装
テナント内装
- オフィス区画の内装塗装
- 会議室、執務室の塗装
- トイレ、給湯室の塗装
3. 工場・倉庫の塗装工事
建物本体
外壁・屋根
- 大型倉庫の折板屋根塗装
- 工場外壁の塗装(面積が大きい)
- シャッター、大型扉の塗装
- 遮熱塗料による省エネ対策塗装
内部
- 作業場の壁・天井塗装
- 床面の防塵塗装、耐薬品塗装
- 配管、ダクトの識別塗装(色分け)
設備・機械
鉄骨構造物
- 鉄骨梁、柱の防錆塗装
- クレーンレールの塗装
- 階段、キャットウォークの塗装
タンク・プラント設備
- 貯蔵タンクの外面塗装
- 配管の塗装(用途別色分け)
- 機械設備の防錆・美装塗装
4. 公共施設・インフラの塗装工事
橋梁塗装
鋼橋の塗装
- 錆の除去(ブラスト処理)
- 重防食塗装システム(錆止め+中塗り+上塗り)
- 交通規制を伴う大規模工事
- 定期的な塗り替えメンテナンス
高欄(手すり)の塗装
- 歩道橋の手すり塗装
- 防護柵の塗装
学校施設
校舎
- 外壁の定期的な塗り替え
- 教室、廊下の内装塗装
- 体育館の床塗装(ライン引き含む)
- プールサイドの防水塗装
屋外設備
- 鉄棒、ジャングルジムの塗装
- フェンス、門扉の塗装
- 自転車置き場の塗装
公園・道路施設
遊具・設備
- 遊具の塗装(安全基準に適合した塗料)
- ベンチ、フェンスの塗装
- 公衆トイレの外壁・内壁塗装
道路関連
- ガードレールの塗装
- 道路標識柱の塗装
- 道路区画線(ライン)の塗装
5. 特殊な塗装工事
防水塗装
屋上防水
- ウレタン防水塗装
- FRP防水塗装
- ベランダ・バルコニーの防水塗装
- 陸屋根の防水層形成
防食塗装
高耐久性が求められる箇所
- 海岸地域の建物(塩害対策)
- 化学工場の設備(耐薬品性)
- 橋梁など重要構造物(重防食)
床塗装
工場・倉庫
- エポキシ樹脂塗床(耐摩耗性、防塵性)
- ウレタン樹脂塗床(弾性、耐衝撃性)
- 帯電防止塗床(精密機器工場)
商業施設
- 駐車場の床塗装(滑り止め機能付き)
- 厨房の防滑性塗床
- 店舗床の意匠性塗装
遮熱・断熱塗装
省エネ対策
- 屋根への遮熱塗料塗装(夏場の室温上昇抑制)
- 外壁への断熱塗料塗装
- 工場・倉庫の大型屋根への遮熱対策
景観塗装・デザイン塗装
意匠性重視
- 歴史的建造物の保存修復塗装
- 商業施設の装飾塗装
- 壁画・アートペイント
- 多彩模様塗装(石調、木目調など)
6. メンテナンス・補修塗装
定期メンテナンス
劣化診断後の塗装
- ひび割れ(クラック)補修と塗装
- チョーキング(白亜化)発生部の塗り替え
- 剥離部分の補修塗装
- シーリング打ち替えと塗装
部分補修
- 錆発生箇所の補修塗装
- 傷・へこみ部分の補修
- 汚れ・変色部分の塗り替え
改修塗装
リノベーション時の塗装
- 用途変更に伴う全面塗装
- イメージチェンジのための色替え
- 機能性向上のための塗料変更
◇塗装工事における重要なポイント
下地処理の重要性
- 高圧洗浄による汚れ除去
- ケレン作業(錆・旧塗膜除去)
- ひび割れ補修(コーキング、パテ処理)
- 下地の乾燥確認
気象条件への配慮
- 気温5℃以下、湿度85%以上では施工しない
- 雨天時は作業中止
- 強風時は飛散防止のため作業制限
塗料の選定
- 使用場所の環境条件
- 求められる機能(防水、防錆、遮熱など)
- 予算と耐用年数のバランス
- 既存塗膜との相性
塗装工事は、建物の寿命を延ばし、美観を保ち、資産価値を維持するために非常に重要な工事です。適切な診断、材料選定、施工技術によって、長期的な保護効果が得られます。
<業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)>
第1欄 建設工事の種類 (建設業法別表) 昭和46年制定 建設工事の内容
塗装工事
第2欄 業種 (建設業法別表)
塗装工事業
第3欄 建設工事の内容(昭和47年3月8日建設省告示第350号)最終改正平成29年11月10日国土交通省告示第1022号
塗料、塗材等を工作物に吹付け、塗付け、又ははり付ける工事
第4欄 建設工事の例示(平成13年4月3日国総建第97号)最終改正令和4年12月28日国不建第463号
塗装工事、溶射工事、ライニング工事、布張り仕上工事、鋼構 造物塗装工事、路面標示工事
第5欄 建設工事の区分の考え方(平成13年4月3日国総建第97号)最終改正令和4年12月28日国不建第463号
●下地調整工事及びブラスト工事については、通常、塗装工事を行う際の準備作業として当然に含まれているものである。

▲塗装工事 店舗塗装工事

▲塗装工事 外壁塗装工事

▲塗装工事 赤手摺塗装工事

▲塗装工事 外壁塗装工事

▲塗装工事 外壁塗装工事

▲塗装工事 マンション外壁塗装工事

▲塗装工事 雨樋塗装工事

▲塗装工事 破風中塗塗装工事

▲塗装工事 マスチック工法
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