21.「熱絶縁工事業」/「熱絶縁工事」について
※【掲載写真・説明等に関する留意事項】 当サイトに掲載している各建設工事の写真・説明等は、各許可業種の一般的な工事内容をご理解いただくための参考資料として掲載しております。これらの写真・説明等は、当該工事に係る該当業種であることを断定しておらず、該当工事であることを必ずしも保証するものではありません。また、申請に当たっての実際の許可業種や建設工事の判断を個別具体的に示すものではありません。個々の工事における具体的な業種区分や必要な許可につきましては、工事の内容や規模等により異なりますので、各建設工事や各許可業種の判断をされるに当たっては、各法令や通達等を十分熟読し理解され、申請する際は、各許可行政庁に必ず事前にお問い合わせをし、事前相談し、詳細をご確認下さい。

▲熱絶縁工事 断熱配管

▲熱絶縁工事 断熱配管

▲熱絶縁工事 ダクト

▲熱絶縁工事 換気口断熱

▲熱絶縁工事 ダクト保温断熱
「業種」(法律別表) 「建設工事の種類」(法律別表)
21熱絶縁工事業 熱絶縁工事
◆熱絶縁工事(業)とは何ですか?
熱絶縁工事業とは、建設業法における専門工事業の一つで、熱絶縁工事とは、配管、ダクト、タンク、機器などの表面に断熱材や保温材・保冷材を施工し、熱の移動を抑制する専門的な工事のことで建設工事の種類の一つです。
(主な目的)
- 省エネルギー:熱損失・冷熱損失を防ぎ、エネルギー効率を向上
- 結露防止:冷水配管等の結露を防止し、腐食や水滴落下を防ぐ
- 温度維持:配管内の流体温度を適切に保つ
- 安全性確保:高温配管等への接触による火傷を防止
- 騒音・振動の低減:吸音・防振効果による環境改善
- 凍結防止:寒冷地での配管凍結を防止
(主な工事内容)
保温工事
高温の配管や機器からの熱損失を防ぐための工事
対象設備
- 蒸気配管
- 温水配管
- ボイラー本体
- 温水タンク
- 煙道・煙突
- 熱交換器
- 工業炉
- 高温プロセス配管
保冷工事
低温の配管や機器への熱侵入を防ぐための工事
対象設備
- 冷水配管
- 冷媒配管
- 冷凍・冷蔵設備
- 空調用冷水配管
- LNG(液化天然ガス)タンク
- 低温プロセス配管
防音(遮音)工事
配管やダクトからの騒音を低減する工事
対象設備
- 排気ダクト
- 空調ダクト
- ポンプ・送風機周り
- 工場の騒音源機器
防露工事
結露を防止するための工事
対象設備
- 冷水配管
- 冷媒配管
- 空調ダクト(冷房系統)
- 冷蔵倉庫の壁・天井
(主な使用材料)
断熱材の種類
無機繊維系
- グラスウール(ガラス繊維)
- ロックウール(岩綿)
- セラミックファイバー
発泡プラスチック系
- ポリスチレンフォーム
- ウレタンフォーム
- ポリエチレンフォーム
- フェノールフォーム
その他
- ケイ酸カルシウム
- パーライト
- 炭酸マグネシウム
外装材(ラッキングカバー)
金属製外装
- ガルバリウム鋼板
- カラー鉄板
- ステンレス板
- アルミ板
非金属製外装
- 塩化ビニルシート
- FRP(繊維強化プラスチック)
- アルミガラスクロス
- キャンバステープ
(工事の基本的な流れ)
- 現場調査・計画
- 配管・機器の確認
- 温度条件の確認
- 使用環境の調査
- 材料・工法の選定
- 下地処理
- 配管表面の清掃
- 錆の除去
- 防錆処理
- 断熱材の施工
- 寸法取り・加工
- 断熱材の巻き付けまたは貼り付け
- 継ぎ目の処理
- バンド・針金での固定
- 外装材の施工
- 外装材の取り付け
- 継ぎ目の処理
- 防水処理
- 仕上げ
- 検査・確認
- 施工状態の確認
- 外観検査
- 性能確認
(熱絶縁工事の種類)
配管の熱絶縁工事
- 直管部の保温・保冷
- エルボ(曲がり部)の施工
- バルブ・フランジ部の施工
- 継手部の処理
ダクトの熱絶縁工事
- 空調ダクトの保温・保冷
- 排気ダクトの保温
- 防音ダクトの施工
タンク・容器の熱絶縁工事
- 円筒形タンクの保温・保冷
- 球形タンクの保温・保冷
- 各種圧力容器の施工
機器の熱絶縁工事
- ボイラーの保温
- 熱交換器の保温
- ポンプ・送風機の防音
(建設業法上の位置づけ)
建設業法において「熱絶縁工事業」は専門工事業の一つとして定められており、一定規模以上の工事を請け負う場合は建設業許可が必要です。
許可業種コードは「210」で、29業種の中の一つです。
(熱絶縁工事の範囲)
建設業法上、以下のような工事が含まれます:
含まれる工事
- 冷暖房設備・冷凍冷蔵設備の熱絶縁工事
- 動力設備または燃料工業・化学工業等の設備の熱絶縁工事
- 配管・ダクトの防音工事
工事の例
- 保温保冷工事
- 冷凍冷蔵工事
- 断熱耐火被覆工事
- ウレタン吹付工事
(必要な資格・技能)
- 登録ダクト基幹技能者
- 登録保温保冷基幹技能者
- 熱絶縁施工技能士(1級・2級)(技能検定、国家資格(名称独占))
- 石綿作業主任者(解体時等)
- 高所作業に関する資格
高所作業車運転者特別教育 - 作業床の高さ2m以上10m未満の高所作業車。)
- フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
(熱絶縁工事の重要性)
エネルギー効率
- 適切な熱絶縁により大幅な省エネ効果
- ランニングコストの削減
- CO2排出量の削減
設備の保護
- 結露による腐食防止
- 配管・機器の長寿命化
- メンテナンスコストの削減
安全性
- 高温部への接触防止
- 低温部の凍結防止
- 作業環境の改善
快適性
- 温度変化の抑制
- 騒音の低減
- 結露による水滴落下の防止
(熱絶縁工事が必要なとき)
- ビル・工場の新築時
- 配管・空調設備の新設時
- プラント建設時
- 既設保温材の劣化・損傷時
- 省エネ改修時
- 結露対策が必要な時
- 騒音対策が必要な時
- 設備の更新・改修時
熱絶縁工事は、建物や設備の省エネルギー性能を大きく左右する重要な工事です。適切な材料選定と丁寧な施工により、長期的なエネルギーコスト削減と快適な環境を実現することができます。
◆熱絶縁工事の具体例について、より詳しく説明いたします。
1. 配管の熱絶縁工事
蒸気配管の保温工事
工場・ビルの蒸気配管(高温保温)
- 事前準備・調査
- 配管サイズの確認(呼び径)
- 配管表面温度の測定(通常150~200℃)
- 周囲環境の確認(屋内・屋外、腐食環境等)
- 保温厚さの計算(熱損失計算)
- 材料の選定
※呼び径・・・管やボルトなどの外径または内径を表す呼び方
- 下地処理
- 配管表面の清掃
- 錆・スケールの除去(ワイヤーブラシ、サンダー)
- 防錆塗装の施工
- 乾燥確認
- 保温材の施工(グラスウール保温筒使用の場合)
- 直管部の施工:
- 保温筒(パイプカバー)の寸法確認
- 保温筒を配管に被せる
- 縦継ぎ目の突き合わせ
- バンド(帯鉄)での固定(300~500mm間隔)
- バンドの締付(適度な強さで)
- エルボ(曲がり部)の施工:
- エルボ用成型品の使用または現場加工
- 直管部との接続部の処理
- 隙間のないように密着
- 針金またはバンドでの固定
- T字管・Y字管の施工:
- 複雑な形状部の型取り
- 保温材のカット・加工
- 組み立て・取り付け
- 継ぎ目の処理
- バルブ・フランジ部の施工:
- 着脱式保温カバーの製作
- メンテナンス性を考慮
- ボルト・ナットでの固定
- 開閉可能な構造
- 直管部の施工:
- 外装材の施工(ラッキング)(ガルバリウム鋼板の場合)
- 直管部:
- 外装板の寸法取り
- 板金加工(曲げ加工)
- 配管への巻き付け
- 縦継ぎ目の処理(はぜ掛けまたは重ね合わせ)
- リング(帯材)での固定(500mm間隔程度)
- 横継ぎ目の重ね合わせ(水切り方向)
- エルボ部:
- エルボ用外装材の加工
- 取り付け
- 継ぎ目のシール処理
- バルブ・フランジ部:
- 着脱式外装カバーの製作
- 蝶番(ちょうつがい)の取り付け
- 固定金具の設置
- 直管部:
- 仕上げ・検査
- 外観検査(隙間、破損の確認)
- 固定状態の確認
- 防水処理の確認
- 識別表示の取り付け
蒸気配管保温の特殊な処理
サポート部(配管支持部)の処理
- 保温材を貫通する支持金具周りの処理
- 熱橋(ヒートブリッジ)対策
- 木製サポートブロックの設置
- 保温材の分割・組み立て
- 隙間の充填
伸縮継手部の処理
- 配管の伸縮を妨げない構造
- スライド式外装の施工
- 伸縮代の確保
トレース配管部の処理
- 主配管に添わせた小径配管の保温
- 一体保温または別々に保温
- 保温厚さの調整
温水配管の保温工事
空調用温水配管(60~80℃)
- 保温材の選定
- グラスウール保温筒
- ロックウール保温筒
- ポリエチレンフォーム保温材
- 施工方法(ポリエチレンフォームの場合)
- 直管部:
- チューブ状保温材を配管に被せる
- 縦継ぎ目を接着剤で固定
- または粘着テープで固定
- 継ぎ目を密着させる
- エルボ部:
- エルボ用成型品の使用
- 現場での切り欠き加工
- 接着剤での固定
- 直管部:
- 外装の施工(ラッキング)
- 屋外部:ガルバリウム鋼板または塩ビシート
- 屋内部:粘着テープまたは無外装
- 天井内:アルミガラスクロスまたは無外装
給湯配管の保温工事
- 銅管・架橋ポリエチレン管の保温
- 発泡ポリエチレン保温材の使用
- 継ぎ目のテープ処理
- 保温材の厚さ:10~20mm程度
冷水配管の保冷工事
空調用冷水配管(7~12℃)の保冷
- 結露防止の重要性
- 防湿層の完全な施工が必須
- 水蒸気の侵入を完全に防ぐ
- 継ぎ目の処理が最重要
- 保冷材の施工(グラスウール保温筒+防湿層)
- 下地処理:
- 配管表面の清掃
- 油分・汚れの除去
- 完全な乾燥
- 防湿下地処理:
- 防湿粘着テープの巻き付け(重ね代50%)
- または防湿マスチックの塗布
- 継ぎ目の完全なシール
- 保冷材の施工:
- グラスウール保温筒の取り付け
- 縦継ぎ目を密着
- バンドでの固定
- エルボ部の丁寧な施工
- 防湿外装の施工:
- 塩ビシート(厚さ0.2~0.5mm)の巻き付け
- 縦継ぎ目の熱融着または接着
- 横継ぎ目の重ね合わせ(100mm以上)
- 粘着テープでの固定
- 継ぎ目の完全なシール
- エアタイトな施工
- 下地処理:
- バルブ・フランジ部の保冷
- 着脱式保冷カバーの製作
- 内部に保冷材を充填
- 防湿層の連続性確保
- マジックテープまたはバンドで固定
- 貫通部の処理
- 壁・床貫通部の防湿処理
- スリーブ内の充填
- 防湿シール材の充填
- 検査・確認
- 防湿層の連続性確認
- 傷・破れの有無確認
- 運転後の結露チェック
冷媒配管の保冷工事
エアコン冷媒配管(-10~10℃)
- 保冷材の選定
- 発泡ポリエチレン(クローズドセル)
- ゴム系発泡保冷材
- 厚さ:9~13mm程度
- 施工方法
- 配管への被せ
- 縦継ぎ目の接着
- 継ぎ目テープでの完全シール
- エルボ部の丁寧な処理
- 屋外部の紫外線対策(テープ巻きまたはカバー)
冷凍設備の配管保冷(-30℃以下)
- 厚い保冷材の施工(50~100mm)
- 二重保冷の場合もあり
- 防湿層の厳密な施工
- 蒸気バリアの設置
2. ダクトの熱絶縁工事
空調ダクトの保温・保冷工事
冷房用ダクトの保冷(内面結露防止)
- グラスウールボードによる外貼り保冷
- ダクト表面の清掃
- 接着剤の塗布(ダクト面とボード面)
- グラスウールボード(厚さ25~50mm)の貼り付け
- 継ぎ目の突き合わせ
- ピン・ワッシャーでの固定(補助固定)
- 防湿フィルムの貼り付け
- アルミガラスクロスの外装
- テープでの固定
- 内貼り保冷(ダクト内面)
- グラスウールボードのダクト内面貼り付け
- 接着剤での固定
- 表面材(ガラスクロス等)で保護
- 気流抵抗の考慮
暖房用ダクトの保温
- グラスウールボードの外貼り
- 厚さ:25~50mm
- 外装:アルミガラスクロスまたはガルバリウム鋼板
- 継ぎ目のテープ処理
送風機周りのダクト保温
- 振動を考慮した施工
- 防振材との取り合い
- 点検口の確保
排気ダクトの保温・防音工事
厨房排気ダクト(高温・防音)
- 保温・防音材の施工
- ロックウール保温材(厚さ50~100mm)
- 高温対応(~300℃)
- ピン溶接での固定
- ワイヤーメッシュでの保持
- 外装:ガルバリウム鋼板
- 防音対策
- 吸音材の内貼り
- 遮音シートの使用
- 制振材の施工
工場排気ダクト(高温)
- ロックウールまたはセラミックファイバー
- 厚さ:50~150mm(温度による)
- ステンレス外装(腐食環境の場合)
- 伸縮継手部の処理
ダクトの防音工事
空調ダクトの防音
- 外面防音
- 吸音材(グラスウール)の外貼り
- 遮音シート(鉛シート等)の巻き付け
- 吸音材の二重巻き
- 外装材での仕上げ
- 内面防音
- 内貼り吸音材の施工
- 穴あき鋼板での保護
- サイレンサー(消音器)の設置
3. タンク・容器の熱絶縁工事
円筒形タンクの保温工事
温水貯湯タンク(60~90℃)
- 下地処理
- タンク表面の清掃
- 防錆処理
- 保温材の施工(グラスウールマット)
- タンク外周への巻き付け:
- 下部から上部へ施工
- マットの重ね合わせ(100mm程度)
- 針金またはバンドでの固定(段ごと)
- 段間の継ぎ目をずらす
- タンク上部(鏡板部):
- 円形にカットしたマットの貼り付け
- 中心から外周へ施工
- 側面部との接続
- タンク下部(鏡板部):
- 同様に施工
- 支持脚周りの処理
- タンク外周への巻き付け:
- 外装材(ラッキングカバー)の施工(ガルバリウム鋼板)
- 胴部の外装:
- 板金を帯状に加工
- 下部から巻き上げ
- 縦継ぎ目のはぜ掛け
- 横継ぎ目の重ね合わせ
- リングでの固定
- 上部鏡板の外装:
- 円錐形または球面に加工
- セグメント状に分割
- はぜ掛けまたはビス固定
- 下部鏡板の外装:
- 同様に施工
- 支持脚との取り合い処理
- 胴部の外装:
- 配管接続部の処理
- 配管貫通部の保温
- 継ぎ目の処理
- 着脱部の設置
蒸気ドラム(高温・高圧)の保温
- ケイ酸カルシウム保温材の使用
- 厚さ:100~200mm
- 二層保温の場合もあり
- 点検口の設置
- ステンレス外装
球形タンク(LPG等)の保温・保冷
LPGタンクの保冷
- 保冷材の施工
- 発泡ポリスチレンボード
- またはポリウレタンフォーム
- 厚さ:50~150mm
- 曲面への貼り付け
- 接着剤とピンでの固定
- 防湿外装
- FRP外装
- またはアルミ板外装
- 継ぎ目のシール処理
- 配管・階段・支柱部の処理
- 貫通部の防湿処理
- 熱橋対策
小型タンクの保温
給湯器の保温
- 脱着式保温カバー
- グラスウール充填
- 外装カバー
- メンテナンス性の確保
膨張タンクの保温
- 配管と一体の保温
- または個別の保温施工
4. 機器の熱絶縁工事
ボイラーの保温工事
小型貫流ボイラー
- 保温材の施工
- 既設の保温を確認
- 追加保温の必要性判断
- ケイ酸カルシウム保温材
- 厚さ:50~100mm
- 煙道・煙突の保温
- ロックウール保温材
- 厚さ:50~100mm
- 高温対応(~600℃)
- ステンレス外装
大型ボイラー(発電所等)
- 炉壁の断熱
- キャスタブル耐火物
- セラミックファイバー
- 厚さ:200~500mm
- 多層構造
- ケーシングの施工
熱交換器の保温工事
プレート式熱交換器
- 保温カバーの製作
- 着脱式構造
- グラスウールマット充填
- ガルバリウム鋼板外装
- 点検扉の設置
- 配管接続部の保温
- 熱交換器本体との連続性
- メンテナンススペースの確保
シェル&チューブ式熱交換器
- 胴体部の保温
- 鏡板部の保温
- 着脱式保温カバー
- 配管との一体保温
ポンプ・送風機の防音・保温工事
循環ポンプの防音保温カバー
- カバー骨組みの製作
- アングル鋼材での骨組み
- ポンプを囲む構造
- 点検扉の設置
- 換気開口の確保
- 吸音材の施工
- グラスウールボード(厚さ50~100mm)
- 内面への貼り付け
- 穴あき鋼板での保護
- 遮音材の施工
- 遮音シートの貼り付け
- 吸音材との組み合わせ
- 外装パネルの取り付け
- カラー鋼板パネル
- 着脱可能な構造
- メンテナンス性の確保
送風機の防音ボックス
- 同様の構造
- 吸気口・排気口の防音処理
- ダクトとの接続部の防音
工業炉の断熱工事
熱処理炉
- 炉壁の断熱構造
- 内側:耐火レンガ
- 中間層:断熱レンガ
- 外側:セラミックファイバー
- 最外層:ケーシング
- 炉扉の断熱
- 多層断熱構造
- セラミックファイバー充填
- ステンレス外装
5. 建築物の断熱・結露防止工事
冷蔵倉庫の断熱工事
冷蔵倉庫の壁・天井断熱
- 壁面の断熱施工
- ポリスチレンフォーム板(厚さ100~200mm)
- または硬質ウレタンフォーム吹付
- 防湿層の施工
- 内装パネルの取り付け
- 天井の断熱施工
- ポリスチレンフォーム板
- 厚さ:150~300mm
- 防湿フィルムの施工
- 内装パネル
- 床面の断熱施工
- 床下断熱材の敷設
- ポリスチレンフォーム板
- 厚さ:100~150mm
- コンクリート打設
- 出入口の断熱
- 断熱扉の設置
- エアカーテンの設置
- 前室の設置
結露防止工事
天井内冷水配管の結露対策
- 完全な保冷施工
- 防湿層の連続性確保
- 継ぎ目の完全シール
- 定期的な点検
外壁面の結露対策
- 断熱材の追加
- 防湿シートの施工
- 通気層の確保
- 換気の改善
6. プラント設備の熱絶縁工事
石油化学プラントの保温・保冷
高温プロセス配管(300℃以上)
- 保温材の選定
- ケイ酸カルシウム保温材
- またはロックウール
- 厚さ:100~200mm
- 多層保温の施工
- 第一層:内側保温材
- 第二層:外側保温材
- 継ぎ目を互い違いに配置
- 各層ごとに針金固定
- 外装の施工(ラッキング)
- ステンレス鋼板
- またはアルミ板
- 腐食環境に応じた選定
- 伸縮継手の設置
低温プロセス配管(-100℃以下)
- 発泡ガラス保冷材
- ポリウレタンフォーム
- 厚さ:150~300mm
- 防湿層の厳密な施工
- 二重防湿層の場合もあり
LNGタンクの保冷工事
LNG地上タンク(-162℃)
- 保冷材の施工
- パーライト充填
- または発泡ガラスブロック
- 厚さ:500~1000mm
- 二重殻構造
- 内槽(9%Niケミカル鋼)
- 保冷層
- 外槽(コンクリートまたは鋼)
- 底部・屋根部の保冷
- 底部断熱材の敷設
- 屋根部の吊り天井断熱
発電所の熱絶縁工事
ボイラー配管(高温・高圧)
- 主蒸気配管(500~600℃)
- ケイ酸カルシウム保温材
- 厚さ:150~250mm
- 多層保温
- ステンレス外装
- 伸縮対策
復水器の保冷
- 真空系統の保冷
- 結露防止
- グラスウール保温材
- 防湿外装
7. 特殊な熱絶縁工事
配管トレース(伴熱)との組み合わせ
蒸気トレース配管の保温
- トレース配管の取り付け
- 主配管に小径配管を添わせる
- トレース管の固定
- 保温バンドでの固定
- 一体保温の施工
- 主配管とトレース管を一緒に保温
- 保温材のカット・加工
- 隙間のない施工
- 外装の施工
電気ヒータートレースの保温
- ヒーターの配管への巻き付け
- 温度センサーの設置
- 保温材の施工(ヒーターを傷つけない)
- 外装の施工
凍結防止工事
屋外配管の凍結防止
- 保温の強化
- 通常より厚い保温材
- 厚さ:30~50mm
- 完全な外装施工
- 水の浸入防止
- ヒーターとの併用
- 電気ヒーターの設置
- 保温材での被覆
- 温度制御装置
- バルブボックスの設置
- 地中に埋設
- 断熱材での周囲保護
- 点検蓋の設置
高温配管の火傷防止
工場内高温配管の安全対策
- 保温材の施工(表面温度60℃以下)
- 外装材の色分け(警告色)
- 接触防止カバーの設置
- 注意表示の掲示
防音・制振工事
配管の振動・騒音対策
- 制振材の施工
- 制振シートの巻き付け
- 配管表面への密着
- テープでの固定
- 吸音材の施工
- グラスウールマットの巻き付け
- 厚さ:25~50mm
- 外装材での仕上げ
- 遮音カバーの設置
- 配管を囲むカバー
- 吸音材の内貼り
- 遮音シートの使用
8. 既設保温の改修・更新工事
劣化保温材の撤去・更新
既設保温材の撤去
- 調査・計画
- 既設保温材の種類確認
- アスベスト含有の有無確認
- 撤去範囲の決定
- 養生計画
- 撤去作業
- 外装材の撤去
- 保温材の撤去
- アスベスト含有の場合は専門業者
- 廃材の分別・処理
- 配管の状態確認
- 腐食の確認
- 必要に応じて補修
- 防錆処理
- 新規保温の施工
- 最新の材料・工法での施工
- 省エネ性能の向上
- メンテナンス性の考慮
省エネ改修工事
保温厚さの増厚
- 既設保温の上に追加保温
- 保温厚さの増加
- 外装材の更新
- エネルギー削減効果の計算
高性能保温材への変更
- 真空断熱材の使用
- エアロゲルの使用
- 薄くて高性能な材料
- スペース制約のある場所に有効
9. メンテナンス・補修工事
部分補修
外装材の補修
- 破損部分の交換
- 錆部分の補修
- シール材の打ち直し
- 塗装の補修
保温材の部分補修
- 損傷部分の保温材交換
- 防湿層の補修
- 外装の復旧
◇定期点検・メンテナンス
保温状態の点検
- 外観検査
- 外装材の劣化確認
- 保温材の劣化確認
- 結露の有無確認
- 赤外線カメラによる熱画像診断
性能確認
- 表面温度測定
- 熱損失の計算
- 省エネ効果の確認
◇熱絶縁工事における重要なポイント
材料選定
- 使用温度範囲の確認
- 環境条件(屋内・屋外、腐食性等)
- 保温・保冷の目的
- 経済性(イニシャル・ランニング)
- メンテナンス性
施工品質
- 隙間のない施工
- 継ぎ目の適切な処理
- 固定の確実性
- 防湿層の連続性(保冷の場合)
- 外装の水密性
結露防止(保冷の場合)
- 完全な防湿層の施工
- 継ぎ目の完全シール
- 貫通部の処理
- 施工後の確認
安全管理
- 高所作業の安全
- アスベスト対策
- 高温部への接触防止
- 適切な保護具の使用
省エネ効果
- 適切な保温厚さの設計
- 熱損失計算
- 投資回収期間の算出
- エネルギー削減量の試算
熱絶縁工事は、建物や設備の省エネルギー性能を大きく左右する重要な工事です。適切な材料選定、丁寧な施工、特に保冷工事における完全な防湿施工により、長期的なエネルギーコスト削減と設備の保護を実現することができます。
<業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)>
第1欄 建設工事の種類 (建設業法別表) 昭和46年制定 建設工事の内容
熱絶縁工事
第2欄 業種 (建設業法別表)
熱絶縁工事業
第3欄 建設工事の内容(昭和47年3月8日建設省告示第350号)最終改正平成29年11月10日国土交通省告示第1022号
工作物又は工作物の設備を熱絶縁する工事
第4欄 建設工事の例示(平成13年4月3日国総建第97号)最終改正令和4年12月28日国不建第463号
冷暖房設備、冷凍冷蔵設備、動力設備又は燃料工業、化学工業等の設備の熱絶縁工事、ウレタン吹付け断熱工事

▲熱絶縁工事 ダクト保温工事

▲熱絶縁工事 ダクト断熱工事

▲熱絶縁工事 ダクト

▲熱絶縁工事 ダクト

▲熱絶縁工事 ダクト断熱工事

▲熱絶縁工事 配管断熱工事

▲熱絶縁工事 ダクト

▲熱絶縁工事 ダクト断熱工事
ACCESS COUNTER
Copyright(c)行政書士笹井一宏事務所