建設業行政書士の選び方
行政書士の選び方
建設業許可申請を依頼する行政書士(他の申請を行政書士に依頼する際にも多くの共通点はあります)を選ぶ際のポイントをご参考までに以下にまとめました。
建設業許可申請は複雑な手続きであり、行政書士選びは非常に重要です。信頼できるパートナーを見つけるために、以下の点に注目して選ぶことをお勧めします。
建設業許可申請は複雑な手続きであり、行政書士選びは非常に重要です。信頼できるパートナーを見つけるために、以下の点に注目して選ぶことをお勧めします。
行政書士を選ぶ際のポイント
建設業許可に特化・専門性があるか
- 行政書士の業務は多岐にわたりますが、すべての行政書士が建設業許可に詳しいわけではありません。
- 「建設業許可専門」「建設業許可が得意」などと明記している事務所を選ぶことが重要です。専門性が高い事務所は、最新の法令改正にも精通しており、過去の事例や審査の傾向にも詳しいです。実際には、「建設業専門」と謳(うた)っていても、業務にかまけて最新の法改正チェックをおざなり(一応行動はするが、内容が不十分でいい加減な対応をすることを指します。形だけ整える、その場しのぎの対応)にするケースも稀(まれ)にありますので、注意が必要です。
- なおざり(そもそも行動を起こさず、放置することを意味します。軽視して真剣に取り組まない態度を表し、漢字では「等閑」とも書きます。)な業務の進め方をし、報連相(報告・連絡・相談)が取れないケース(行政書士)は論外です。
- また、ウェブサイトの広告については、「100%取得」「No.1」「最短〇日で取得」など、広告が事実に合致しているかどうかの証明責任は、広告をした本人(行政書士)が負担するため、「100%」「地域No.1」「実績No.1」「最短」など、いずれも、広告をした行政書士が各行政書士会から照会を受けた際に自ら立証できなければなりません。
- 「100%取得」は品質・成果に関する表示であり、景品表示法5条1号(https://laws.e-gov.go.jp/law/337AC0000000134#Mp-Ch_2-Se_1-At_5)(出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp))の優良誤認表示に該当するリスクがあります。一般消費者に商品・サービスの品質や価格について、実際のものより著しく優良または有利であると誤認される表示等は禁止されています。例えば、「100%」の分母(相談件数か、受任後の件数か)を示さないと、実際には「受任を断った案件」を除外した数字である可能性もあり、「母数の明確さ」という点で、消費者の合理的な選択を妨げるおそれがあります。また、集計期間を明示しないと、「期間の恣意性」という点で、都合の良い期間だけを切り取った表示にもなり得ます。
- 短期的には「100%取得」「No.1」「最短〇日で取得」という言葉に消費者(建設業者様)はつられますが、長期的には広告の方法に問題点をはらんでおり、注意する必要があります。
- ウェブサイトで虚偽の実績を喧伝(けんでんー世間に盛んに広める)した場合も、景品表示法(出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp))に抵触していたり、日本行政書士会連合会の行政書士職務基本規則(https://www.gyosei.or.jp/sites/default/files/1711956909/行政書士職務基本規則.pdf)(出典「日本行政書士会連合会ウェブサイト」)の広告規制・各行政書士会の広告規制に抵触しているケースもありますので、ウェブサイト(での広告)を閲覧する際には注意が必要です。「詳しい」「実績豊富」という表現自体が直ちに違法になるわけではありません。問題になるのは、それを裏付ける具体的な数値や事実を根拠なく、または誤解を招く形で提示することです。特に「100%」「No.1」「最短」といった断定的・比較優位的な数値表現は、景品表示法(出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp))上の優良誤認表示、日本行政書士会連合会の行政書士職務基本規則(出典「日本行政書士会連合会ウェブサイト」)・各行政書士会の広告規則上の事実合致義務の両面で、表示する行政書士側・依頼する消費者(建設業者様)にリスクがあり得ます。
- 確認方法: 事務所のウェブサイトを確認する、メール等で問い合わせしてみる、実際に電話して問い合わせる、事務所訪問して対面して確認する、初回相談時に具体的な実績や得意分野を詳細に質問する等。
- 法令遵守を行政庁は求めますので、事業を進めたい気持ちとのバランス(兼ね合い)で難しいことですが、少しでも法令違反の可能性があると判断した(勘が働いた)のなら、乗らない(先に進まない)ようにすることも重要です。
(ご参考)不当景品類及び不当表示防止法 (出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp))
(不当な表示の禁止)第五条 事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの二 商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの三 前二号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認めて内閣総理大臣が指定するもの
行政書士職務基本規則(出典「日本行政書士会連合会ウェブサイト」)
(広告宣伝)第17 条 行政書士は、不当な目的を意図し、又は品位を損なうおそれのある広告宣伝(ホームペ ージ、SNS等によるものを含む。以下同じ。)を行ってはならない。 2 行政書士は、事実に合致しない内容の広告宣伝を行ってはならない。 3 行政書士は、誤認又は誤導のおそれのある内容の広告宣伝を行ってはならない。 4 行政書士は、誇大な広告宣伝を行ってはならない。
実績と経験が豊富か
- どれくらいの件数の建設業許可申請を手がけてきたか、実績を尋ねてみましょう。
- 特に、複雑なケース(例えば、財産要件がギリギリ、技術者の実務経験証明が難しい、欠格要件の確認など)の経験があるかどうかも重要です。
- 確認方法: 実績数をウェブサイトで公開しているか、初回相談時に具体的な事例を質問する(守秘義務があるので、会社名ではなく類型として)。
- ある程度の行政書士としての経験年数があり、処分事例(行政書士会)や綱紀事案(日本行政書士会連合会)に公表されていない行政書士であることも重要なポイントで、申請を依頼してよいかどうかの判断の信頼性につながります。各行政書士会や日本行政書士会連合会のウェブサイトで確認してみるのもよいでしょう。
- 欠格要件について、ご依頼者様に耳の痛いことも正直に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。あとで欠格要件が発覚し行政庁から許可取り消し等の行政処分を受けないようにしましょう。欠格要件について詳しくはこちら。
説明が分かりやすく丁寧か
- 専門用語を使わず、許可要件や手続きの流れ、必要書類などを素人にも分かりやすく謙虚に正直に説明してくれるかは非常に重要です。
- 疑問点に対して、丁寧に納得がいくまで正直に答えてくれる姿勢があるかを確認しましょう。
- 確認方法: 初回相談時の説明の仕方や、質問への回答の的確さ・丁寧さを確認してみましょう。
相性とコミュニケーションの取りやすさ
- 許可取得後も、更新申請や変更届などで長期的にお付き合いする可能性もあります。
- 担当者との相性は大切です。話しやすいか、レスポンスは早いか、こちらの意図を正確に理解してくれるか、などを確認しましょう。
- 確認方法: 初回相談時に直接話す、メールや電話での対応スピードを確認してみましょう。
料金体系が明確で適正か
- 見積もりを必ずもらいましょう。 料金体系が明確で、追加料金が発生する可能性がある場合は、その条件を事前に説明してくれる事務所を選びましょう。
- 「一式」で不透明な料金提示をする事務所は避けるべきです。
- 報酬の表示を行う場合、実態と一致させることが求められており、「最短○日」を成功報酬制の訴求と一緒に使う場合、報酬体系との整合性も問われます。
- 相場と比較して極端に安い、あるいは高すぎる場合は、その理由を確認しましょう。安すぎる場合はサービス内容が不十分だったり、追加料金で結果的に高くなる場合もあります。
- 確認方法: 初回相談時に見積もりを依頼し、内訳や追加料金の有無を細かく確認する。
対応エリアと地域密着性
- 特に知事許可の場合、その都道府県の行政庁の審査基準や運用に詳しい行政書士が有利です。地域密着で活動している事務所は、その地域の審査傾向を把握していることが多いです。
- 確認方法: 事務所の所在地と営業エリア、ウェブサイトでの情報発信内容を確認してみましょう。
初回無料相談を活用する
- 多くの行政書士事務所が初回無料相談を実施しています。これを活用し、上記のポイントを実際に確認しましょう。
- 複数の事務所に相談し、比較検討することをお勧めします。
良い行政書士を見つけるための具体的な行動
- インターネット検索: 「建設業許可 行政書士 [お住まいの地域名]」などで検索し、専門サイトを持つ事務所をいくつかピックアップする。
- ご自身のお住いの都道府県の行政書士会に問い合わせてみるのもよいでしょう。
- 商工会や金融機関への相談: 顧問税理士や司法書士、取引先の金融機関、地域の商工会などに、実績のある行政書士を紹介してもらうのも良い方法です。
- 問い合わせ・面談: 気になった事務所に電話やメールで問い合わせ、初回相談のアポイントを取り、実際に会って話してみましょう。
- 人間性や人柄も併せてご自身との相性も大切です。最後はご自身の直感も大切にしましょう。
これらのポイントを踏まえて、ご自身や会社の状況に最も合った、信頼できる行政書士を見つけてください。
行政書士選びは、今後の事業展開を左右する重要なステップですので、ぜひ納得のいく形で進めていただければと思います。
また何かご不明な点や、建設業に関する疑問やご質問がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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